
アル・パチーノ主演のラブロマンス映画を紹介します。
今回紹介する映画はアル・パチーノ主演のラブロマンスです。
恋愛映画が好きなので紹介させてください。
パチーノは稀代の名優でありながらなぜか恋愛ものの評価が低いんです。
実話ものへの出演が多いので、色恋沙汰は似合わないのかもしれませんね(^◇^;)
『恋のためらい フランキーとジョニー(Frankie and Johnny )』
詳しいあらすじや登場人物について知りたい人はWikipediaを見てくださいね。
ここでは簡単に紹介します。
原作はテレンス・マクナリー
監督はゲイリー・マーシャル
主演はアル・パチーノ、ミシェル・ファイファー
監督のゲイリー・マーシャルはラブロマンスの最高傑作『プリティ・ウーマン』の監督でもあります。
しかも『プリティ・ウーマン』で(ホテルの)イキな支配人を演じたヘクター・エリゾントが出演しています。
1966年にエルヴィス・プレスリー主演で同タイトルの映画が公開されましたが全く関係ありません。
ですが映画内で使われた挿入歌が本作でも使用されています。
ニューヨークのとあるダイナー(大衆食堂)が舞台です。
文書偽造の罪で18ヶ月の刑期を終えた男がコックとして面接にやって来ます。
彼は出来心で詐欺を働いてしまいますが、実は誠実な男で料理の腕も確かです。
男の名はジョニー。名優アル・パチーノが優しい雰囲気で演じています。
もう1人はフランキーという女性。
彼女はジョニーと同じダイナーに勤めるウェイトレス。
どこにでもいる平凡な女性ですが、なぜか男とは無縁の生活をしています。
少しクセのある女性を実力派女優ミシェル・ファイファーが可愛らしく演じています。
ジョニーはフランキーに一目惚れし、なりふりかまわず彼女に猛アタックします。
アメリカでは当たり前なのかもしれませんが、日本ではちょっとヒキますね。
最初はジョニーを鬱陶しく思っていたフランキーですが、少しずつジョニーに惹かれて行きます。
ですが彼女にはジョニーの想いを受け入れられない理由がありました。
原作は1987年にオフ・ブロードウェイで初演された2人芝居です。
タイトルは『Frankie and Johnny in the Clair de Lune』。
この映画でもそうですが、クロード・ドビュッシーの『月の光(Clair de Lune)』が効果的に使用されており、
『月の光』が持つ優しい旋律が2人の愛をより深いものにして行きます。
よくあるベタベタな恋愛ものですが、恋愛映画の巨匠マーシャルのイキな演出、
パチーノとファイファーの息の合ったキザな演技、が映画に華を添えています。
恋愛ものをあまり観ない人は大いに照れ臭く感じるでしょうね(^○^)
特にジョニーとフランキーがお互いの想いを感じてキスする場面は最高に照れます(*^^*)
これこそマーシャルの世界だ!!という展開です。
パチーノとファイファーはこの映画の8年前『スカーフェイス』という映画で共演しています。
息が合うのもわかるような気がしますね。
『スカーフェイス』も別の記事で紹介したいと思います。おもしろい映画なので。
パチーノはコックという初めての役に徹するため、レストランで半年ほどバイトをしていたそうです。
今思うとよくバイトができたなと思います。もしかしたらファンの人達も遠慮していたのかな?
ちなみにですが、当時パチーノに料理を教えていた人が同じコックの役で出演しているそうです。
誰かはわからないんですが。でもわかる人はわかるんでしょうね。
最後に私が映画の中で「Mr. パチーノ、これは卑怯だわ」と思ったセリフを紹介して終わります。
“We fit, like peas in pod, like a lock and a key.”
「俺達はぴったりだよ、まるで豆とサヤ、鍵穴と鍵のように」
→ 同僚の送別パーティでジョニーがフランキーに言った言葉です。
おそらく「私のどこがいいの?」とでも聞かれたんでしょうね。ナイスな回答です。
“Chances like this don’t come along often.
You got to take them because if you don’t, they’re gone forever.”
「こんなチャンスはそうそうあるもんじゃない。
見つけたら掴まないと永遠に消えてしまう」
→ 自分の殻に逃げ込もうとするフランキーにジョニーが言った言葉。
フランキーには男を拒み続ける理由があるのですが、それではいけないと優しく諭しています。
“I know I can’t make the bad go away. You’re right. I can’t.
But when the bad comes again, I’m gonna be next to you.”
「君の言う通りだ。俺に傷を消し去ることはできない。
だけど傷が痛む時、いつだって君のそばにいる」
→ 全てを告白して泣きじゃくるフランキーにジョニーが言った言葉です。
過去は変えられないけど未来は変えられる、そばにいるから前に進んで欲しいと願っているようです。



ラブロマンス好きなのでもうしばらくお付き合いくださいませ(^人^)