『アンタッチャブル』『ゴッドファーザー パート3』で一躍スターダムにのし上がったガルシアの恋愛映画。
日本で公開されている(ガルシアの)映画の中で、純粋な恋愛ものは多分初めてじゃないでしょうか?
ガルシアの映画では日本未公開の映画が数本あります。VHS、DVDは販売されていますがね。
少しクセのある役柄が多いガルシアですが、この映画では真っ向から妻を守ろうとする男性を演じています。
ルックスがいいということもありますが、男らしいキャラクターを演じて…一目惚れしました♡
『男が女を愛する時(When a Man Loves a Woman)』
詳しいあらすじや登場人物について知りたい人はWikipediaを見てくださいね。
ここでは簡単に紹介します。
監督はルイス・マンドーキ
主演はアンディ・ガルシア、メグ・ライアン
メグ・ライアンはトム・ハンクスと共演した恋愛映画が爆発的に売れたので知っている人は多いでしょう。
『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』等々。
これらも好きな映画なので後々書こうと考えています。
映画のタイトルですが、これを聞いてまず真っ先に思い浮かぶのは歌の方じゃないでしょうか?
アメリカの有名な歌手パーシー・スレッジが歌ってミリオンヒットしましたからね。
ですがこの映画はその有名な歌『男が女を愛する時』とは全く関係がありません。
主題歌はもちろん挿入歌でも使用されていません。
この映画はごくごく普通の夫婦が織りなす物語です。
夫の名はマイケル。
パイロットという職業柄家を留守にすることは多いですが、優しい男性で妻と2人の娘を愛しています。
妻の名はアリス。
離婚経験はありますが、教師という職業柄子育てはきちんとしており、よき妻でよき母親です。
この2人にはジェスとケイシーという娘がいます。
妹のケイシーはマイケルとアリスの間に生まれた娘ですが、姉のジェスは(アリスと)前夫との間の娘です。
アリスはマイケルが家を留守にすることが多いため寂しい思いや不安な気持ちを抱えていました。
夫を責めることができず、どうにもできない気持ちを酒で紛らわします。
マイケルはアリスの様子を怪訝に思っていましたが、すでにアリスはアルコールに依存していました。
ウォッカは臭いがほとんどしないという特徴があったため、アリスは日に2本も飲んでいたのです。
アリスはある日、自分がウォッカをがぶ飲みしているところを娘のジェスに目撃されます。
わけがわからないジェスは母親を問い詰めますが、苛立ったアリスはジェスをぶってしまいます。
そしてシャワーを浴びている最中に酒が回り、吐きながら倒れてしまいます。
娘に済まない気持ちでいっぱいになったアリスは更生するために施設へ入所します。
マイケルの全面的な協力があり、アリスはアルコール依存症を克服しました。
ですがマイケルがアリスに必要以上に気を遣っていたため、アリスは自分の存在意義がわからなくなります。
これが原因でマイケルとアリスの仲に亀裂が生まれ、喧嘩が絶えなくなります。
ある日アリスが「自分の居場所がない」と告白したことで、マイケルは家を出て行ってしまいます。
アリスは184日の断酒に成功し、断酒会でスピーチを頼まれます。
酔った勢いで娘に暴力をふるったこと、愛してくれる夫の愛を失いたくなくて遠ざけたこと、
そして「本当に後悔している。もう一度やり直すために努力する」と本心を明かします。
仕事を休み、その場でアリスの本心を聴いたマイケルは「理解してやれなくてすまなかった」と謝り、
2人はきつく抱き合い熱いキスを交わし、幕が閉じます。
今回もストーリーの変化を紹介するために長々と…すみませんでした。
アルコール依存症は当時のアメリカで相当大きな問題になっていたそうです。
ラブ・コメディを得意とし、かわいい女性を演じたら右に出る者はいないと言われたライアンですが、
この映画では相当重い役を演じています。
ガルシアはこの頃すでに子持ちだったことがあり、父親の役が相当ハマっています。
この映画でマイケルはアリスが入院するまであまり子育てに関わっていませんが、
演じたガルシア本人は、時間の許す限り子育てに積極的だったそうです。いわゆるイクメンです。
パチーノ、デ・ニーロ、ガルシアのラブ・ロマンスの代表作を紹介しました。
次回はまた少し趣向を変えた映画を紹介したいと思います。
ちょこちょこパチーノ、デ・ニーロ、ガルシア以外の映画も紹介したいと思います。

恋愛ものがあまり好きでない方…お付き合いありがとうございました!!